埼玉県戸田市
オリックスレンタカー 北戸田駅前店
エリアマネージャー 高梨 健吾氏、中澤 正幸氏
キャンピングカーの旅は、家族とのホームパーティと、一緒にドライブすることを合体させたような楽しさがあります。
全国に展開しているオリックスレンタカーで首都圏を中心に輸入車、高級車、スポーツカーを専門で扱っている北戸田駅前店(運営会社:タステック・レンタリース株式会社)に訪問してきました。輸入車や高級車を専門に扱うショップがなぜキャンピングカーを取り扱うようになったのでしょう。
車中泊の快適さ、楽しさを発見していただきたい
キャンピングカーのレンタルを初めたきっかけを教えてください
オリックスレンタカーのフランチャイズとして首都圏16店舗で輸入車、高級車、スポーツカーなど個性的な車種を中心(一般車種も取り扱っています)に事業展開をしています。キャンピングカーレンタルをスタートしたのは約2年前になります。
世の中ではキャンプがブームとなり、コロナ禍であることから都心に集まるよりも、家族や小グループで自然の中に遊びに行くことが増えていると耳にしました。
私どもは高級車、輸入車を扱って非日常の楽しさをお客様に提供している会社なのでキャンピングカーのレンタルを始めようと声があがり、社内の賛同を得てサービスをスタートしました。
北戸田駅前店の特長を教えてください
JR北戸田駅前にショップがあり電車でご利用も非常に便利ですが、クルマで来店されるお客様も多くいるのが当ショップの特徴の一つです。埼玉エリアの土地柄で多くの方がクルマで来店されます。当社施設内にクルマを駐車いただき、レンタル車種に乗り換えるパーク&ライドの形態でご利用されます。
当社は首都圏でも都心店舗が多く、駐車場もリフト式が多くなっています。広い駐車スペースを確保できる当ショップはキャンピングカーを平置きができることと、お客様のクルマをお預かりするスペースが充分に確保できることで特徴を活かすことができています。
現在の車種や装備はどのように決めましたか
6人乗車かつ荷物の積載スペース確保の第一条件をクリアした車種であるヴォーンを選びました。カムロードベースの中でもコンパクトなタイプで扱いやすい点もポイントです。
装備では、夏場の快適さで家庭用エアコン、冬場の暖房でFFヒーターを付けています。換気用にサーキュレーターも置きました。
社員で試乗した際に空気が留まる感覚があるので、サーキュレーターを2個置いています。夏はサーキュレーターを使い冷気を循環することで車内のどこでも快適に過ごせます。
ベッドに関しては吸水性のマットシートなどもご用意しました。小さいお子様がいる場合は「おねしょ」の心配をされて荷物が増えたりしないよう、こちらでもできる限りの工夫をしています。
お客様への対応で注意している点をお話し下さい
装備の扱い方法などレンタル中に困りごとがないようにご説明しています。たとえば、電源のON、OFFやテーブルのたたみ方、ベッドを引き出すときのストッパーの使い方など事前の説明に30分以上かかることもあります。お客様に実際に操作してもらい確認いただいた上で出発されるよう心がけています。
マニュアルや動画も作成して用意していますが、それだけでは充分とはいえず、お客様とのコミュニケーションをはかりながらご案内することを重視しています。
そのほか車の基本性能や安全運転についての注意事項は事前にお客様へメールや郵便でご案内し、スムーズに出発していただけるように心がけています。
借りられる方はどのような方が多いですか
ご家族連れの方が多いですね。ご主人様に説明をしている間もお子さんたちはキャンピングカーが珍しくてはしゃぎ回り、出発前から非日常が始まっています。案内が終わり出発の段階となると、お子さんたちは大体後部座席の窓から手を振ってくるのですが、きらきらした笑顔に接するとキャンピングカー特有の楽しさを体感してもらっていると思います。
意外な面では、輸入車など付き合いのあるディーラーや修理工場のサービスマンや店長などがレンタルされるということがあります。とても楽しかったことを社内で広めてくださり、そのディーラーや工場からのレンタルの依頼が跳ね上がったということがあります。
今後、お店としてやってみたいことはありますか
最近は都心からも近い場所にキャンプ場やRVパークなどの郊外型施設ができています。この様な施設とイベントでコラボレーションをすることで、キャンピングカーをレンタルした後の訪問先として活用ができれば、遊び方の提案もできると考えています。
これからキャンピングカーを借りたい方へアドバイスをお願いします
一般論として車中泊というと長時間移動や運転の疲れで仮眠するといったイメージがあり、決して居心地がいい体験ではないと思います。キャンピングカーでは逆転の発想で、車中泊それ自体をいかに快適に楽しむかということを追求しています。クルマの中で過ごすことはこんなに快適であると発見してもらいたいと考えています。家族でホームパーティを過ごすことと、一緒にドライブすることを合体させたような楽しさがあります。どこに行こうか、何を積んでいこうか、現地でなにしようかなど事前の準備からワクワク体験が始まります。行き当たりばったりの旅も楽しいのですが、キャンピングカーで出かけるのであれば、計画段階から楽しんでいただきたいと思います。
インタビュー後記
お客様が旅先から戻られると装備の使い勝手などを含めて乗車感想をお伺いして改善点の洗い出しをされています。お客様の意見が反映され今後ますます利用しやすいショップになりそうです。
キャンプ場やRVパークとのコラボレーションが実現して、運用面でもお客様へ新しい提案ができるショップになることを期待しています。