モービルオート株式会社

インタビュー

モービルオート株式会社

神奈川県横浜市
モービルオート株式会社

取締役副社長 齋藤 健太氏、取締役部長 小林 義隆氏

「整備士がしっかり管理しているので、安心して乗っていただける環境は整っています」

レンタルキャンピングカーでは、車種や装備に目が向きがちですが、実際には車両の管理体制も重要なポイントになります。モービルオート株式会社は、自動車整備工場と板金工場、さらにガソリンスタンドを運営する会社でありながら、レンタルキャンピングカーを展開しています。

横浜市の中心部にある本社は令和5年に新築され、広い敷地内にレンタルキャンピングカーも保管され、ここで受付、貸出を行います。
横浜本社の他には相模原にも拠点があり、車両の共有や回送も行いながら運用されています。

自社整備体制を活かした安心のレンタルサービス

クルマのプロが支える管理・メンテナンス体制

横浜本社内にある自動車整備工場
横浜本社内にある自動車整備工場

モービルオートは、自動車整備と板金・塗装を中心に事業を展開していて、ガソリンスタンドも運営しています。法人車両の車検や修理を行うほか、日常的にクルマに関わる業務が中心となっています。

レンタカー事業はガソリンスタンドで乗用車からスタートして、車検や整備を自社で行えること、万が一のトラブル時にも板金対応ができることなどから、事業として軌道に乗っていたといいます。その流れのなかで、特種車両の介護福祉車両レンタルをスタートして、さらにキャンピングカーへと広がっていきました。

もともと個人ユーザーとの接点が弱かったこともあり、もっと個人とのつながりを強めようと、レンタルキャンピングカーを始めたともいいます。キャンピングカーは個人向けの新たな接点としての役割も担っていたのです。

キャブコンを中心に揃えた理由

コンパクトキャブコン レジストロ・アウル
コンパクトキャブコン レジストロ・アウル

ラインアップはキャブコンタイプが中心で、いわゆる「キャンピングカーらしい」スタイルのモデルが多く揃っています。広い居住空間や装備の充実度といった魅力を重視し、家族や仲間との特別な時間をしっかり楽しめる車種構成となっているのが特徴です

軽キャンパーやバンコンのような取り回しのしやすい車種にも一定のニーズがある一方で、実際の利用者からは「自分ではなかなか購入できない本格的なキャンピングカーに乗ってみたい」「せっかくの旅行だからこそ、非日常を存分に味わいたい」といった声が多く寄せられています。そうした期待に応えるラインアップとなっています。

「憧れを実際に体験できる」というレンタルならではの魅力を大切にしている点が、このショップの大きな特徴といえるでしょう。

新しい車両もいち早くレンタルへ

最新型のキャブコン レジストロ・トゥカノ
最新型のキャブコン レジストロ・トゥカノ

車両ラインアップでは、キャンピングカーショーなどで発表されたばかりの新型モデルも積極的に導入。さらに、他社では取り扱いの少ない車種も意識して揃えることで、常に新鮮な選択肢を提供している点が特徴です。

また近年は、"普通免許で運転できるキャブコン"の導入にも力を入れています。現在の運転免許制度では、車両総重量が3.5tを超える車両には準中型免許以上が必要となるため、車種によっては利用できる人が限られてしまうケースがあります。特に若い世代では普通免許のみを保有している人も多く、車種選びによって利用層に偏りが出やすい傾向も見られます。

レンタル車両のヴォーン
レンタル車両のヴォーン

そこで同店では、キャブコンならではの魅力を維持しながらも、より幅広い世代が運転しやすいモデルを取り入れることで、多くの人が気軽にキャンピングカー旅行を楽しめる環境づくりを進めています

実際、利用者のなかには「次は別の車種を試してみたい」と、車両ごとの違いを楽しみながら利用する人も多く、年に複数回利用するリピーターや、毎年同じ時期に利用するユーザーも少なくないそうです。

そうしたリピーターにとって、豊富な車種バリエーションと"誰でも楽しめる選択肢の広さ"は、満足度を高める大きな魅力になっているのかもしれません

レジストロアウルの車内
レジストロアウルの車内

安心して旅を楽しんでもらうために

キャンピングカーならではの操作や注意点を出発前に丁寧に説明
キャンピングカーならではの操作や注意点を出発前に丁寧に説明

レンタルにおいて重視しているのは出発前の説明といいます。キャンピングカーは車高があるため、高さに関する注意点を中心に時間をかけて説明するそうです。

予約段階でPDFの注意資料を案内し、事前に内容を確認してもらう形をとっており、来店時に改めて説明を行うことで、さらに理解を深めてもらう流れです。

具体的には高さ制限のある場所や通行できないルート、ドライブスルーなどの注意点が挙げられます。また、夏場はエアコンの使用方法についての説明も重要なポイントとなっています。電源の取れる施設の利用を勧めるなど、実際の使用環境に適した案内が行われています。

利用者の傾向と使い方

取締役部長 小林 義隆氏(写真左)、取締役副社長 齋藤 健太氏(写真右)
取締役部長 小林 義隆氏(写真左)、取締役副社長 齋藤 健太氏(写真右)

利用者はファミリー層が多く、小さな子ども連れでの利用が目立つそうです。そのほか、夫婦や2人での利用、学生グループなど幅広い層に利用されています。

利用期間としては1泊2日から2泊3日が中心で、大型連休では4日から5日程度の利用もあります。季節によって利用傾向が変わることもあり、春や夏には学生の利用が増える傾向があるといいます。

使い方としては旅行やキャンプに加え、レース観戦や音楽フェスへの参加といったケースもあります。フジロックなどのイベントで利用されることも多く、宿が確保できない場合の宿泊手段としても活用されているようです。過去には事務所として使われたケースもあったそうですが、現在は個人利用が中心となっているようです。

取材後記

レンタル中のクルマは建物内で安全に保管(横浜本社)
レンタル中のクルマは建物内で安全に保管(横浜本社)

整備工場をベースにしたレンタル事業という点が、このショップの特徴として強く感じられました。車両のラインアップだけでなく、管理体制そのものがサービスの一部として機能しています。

キャブコン中心の構成も、利用者のニーズに合っていて、レンタルならではの需要が見えてきました。

初めて利用する人にとっては、事前説明の丁寧さが安心につながります。一方で、リピーターにとっては新しい車種のラインアップが同社を選ぶ理由になっているのかもしれません。ユーザーそれぞれの使い方に対応した環境が整っている印象です。

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