EAST WOOD CAMP(イーストウッドキャンプ)

インタビュー

EAST WOOD CAMP(イーストウッドキャンプ)

神奈川県横浜市
EAST WOOD CAMP(イーストウッドキャンプ)

代表取締役 永野 由貴氏

清掃や除菌は徹底して、きれいで清潔なキャンピングカーを気持ちよく使っていただけるように心がけています。キャンピングカー初心者の方も安心してご利用下さい。

横浜市都筑区にバンコン専門のレンタルキャンピングカーとしてスタートしたイーストウッドキャンプを訪問してきました。駐車場にはきれいなバンコンが並んでいました。
バンコンはどれもハイグレードモデル。あえて新しいクルマを揃えましたと代表の永野氏は言います。
なぜ、このラインアップになったのか気になり、詳しく話を聞いてみると戦略的な同社スタートの経緯なども見えてきました。

初心者ユーザーをいつまでも惹きつけるレンタルショップになりたい

レンタルキャンピングカーに可能性を感じて

 代表の永野 由貴氏
代表の永野 由貴氏

特徴的なクルマを揃えたイーストウッドキャンプ。その背景には戦略的な考えがあったようです。それを紐解くには、永野社長の経歴が影響しているのかもしれません。そもそもキャンピングカーとは関係のない業界にいたそうです。
「もともと不動産投資事業をやっていたのですが、仕事を通してホテル事業者との繋がりもでき、観光業に関わることが増えてきたのです。その中で、レンタルキャンピングカーのポテンシャルに興味を持ち始めたのがきっかけです。」
現在ではグループ会社のノースウッドキャンプ(北海道)のレンタルキャンピングカー企業とともに、レンタルキャンピングカー事業に本格的参入を果たしています。

ハイエースベースのバンコンタイプ車種のキャンピングカーをチョイス

トイファクトリー製バンコンの「GT」
トイファクトリー製バンコンの「GT」

特徴的なのは、やはりそのラインアップです。現在の保有車両はハイエースのバンコンタイプのキャンピングカーをメインに、軽キャンパーも扱っています。
なぜ、ハイエースのバンコンタイプがメインになったのか?その理由を聞いてみると。
「レンタルキャンピングカーは初心者の方の利用が多いと考えられます。初めてキャンピングカーに乗る人も多いでしょう。であれば、運転やしやすい、設備を使いやすいクルマを揃えなければいけません。そこで、ハイエースの外装を大きくカスタムしていない、バンコンタイプのキャンピングカーが最適なのでは、と考えたのです。」
そして、イーストウッドキャンプでは初心者向けを意識して、サービスを考えているともいいます。
「ショップの特徴は、初心者向けを意識していることかもしれません。これは、レンタルキャンピングカーを始めた理由にも関係してくるのですが、これからマーケットが拡大するターゲット層でもあるからです。みなさんがヘビーユーザーになっていただくことを考えて、私たちも含めて、みんなで成長していけたらと考えています。」

高級感あふれるハイエースキャンピングカー

ハイブランドキャンピングカーをラインナップ
ハイブランドキャンピングカーをラインナップ

キャンピングカーのラインアップは、ハイエースベース車種のなかでもハイブランドとして知られている、トイファクトリー製などを揃えていました。車両価格も高く、ランニングコストを考えたら不利なのでは?と思い尋ねたところ。
「ハイエースベースのバンコンタイプを選んだ理由は、初心者の方でも使いやすいことを考えてのことです。駐車場を探しやすい、運転がしやすいなど、レンタルされた方が困ることがない、ということが第一ですから。車種選びでも、クルマ自体に満足していただきたいという思いが強く、トイファクトリーなどのクルマを揃えました。キャンピングカーの機能性から見ると、主にトラックベースのキャブコンの方が有利にも感じますが、ハイエースの乗り物としての性能や修理、交換パーツの供給量や価格などを考えた結果、ハイエースベースのバンコンを扱うという結論に至りました。メンテナンスによる車両ごとの休業日数を減らし、より安定的にサービスを提供できると考えています。」

お客様対応で注意している点を教えてもらいました

清潔な車種を維持するためのシューズボックス
清潔な車種を維持するためのシューズボックス

初心者向けにスタートしたレンタルキャンピングカー事業について、ユーザーのことを第一に考えていることが分かりました。普段のサービスでも気をつけていることを教えてもらいました。
「出発前の事前説明はしっかりと時間をかけています。安全運転についての心得や故障やトラブルのリスクなどについては特にしっかりと説明しています。できるだけキャンピングカーを楽しんでいただくためです。また、清掃や除菌も徹底して、きれいで清潔な車両で気持ちよくつかっていただけるように心がけています。」

ハイエースのキャンピングカーはどんな人に人気がありますか

ご利用されるお客様層を教えてもらいました
ご利用されるお客様層を教えてもらいました

イーストウッドキャプのハイグレードなキャンピングカーはどのような人に利用されているのでしょうか。
「年間を通すと、ファミリーが全体の40%、夫婦・カップルなどのお二人での利用が30%、友達同士などその他が30%になっています。季節によって変化もあって、夏場はファミリーが全体の50%に増えて、冬場は夫婦・カップルなどのお二人での利用が60%に増えています。」
と利用実績が明確に把握されています。
しっかりとしたキャンピング仕様ですが、なかには日帰り利用もあるそうです。そして、毎月のように借りて、一人旅に行く常連さんなどもいらっしゃるとか。そのユーザー層はさまざま。利用実績を可視化しているからこそ見えてくる情報といえるでしょう。

キャンピングカーを楽しめるサービスを提供

印象的なショップロゴ
印象的なショップロゴ

神奈川県横浜市のイーストウッドキャンプ、北海道札幌市のノースウッドキャンプ、と2つのエリアでレンタルキャンピングカーを展開していますが、今後は全国展開を目指しているといいます。
そして、同社の強みでもあるデータ管理やITを活用したサービス提供を予定しているとも考えられているようです。
「初心者の方はキャンピングカーでどこへ行くかも分からないと思いますので、ホームページでは旅先の提案を行っています。主にRVパークやオートキャンプ場などです。また、会員制度がありますので、会員向けにプレゼントの企画や、ターゲット層に合わせたイベントなども開催していきたいと思います。」

登山を通して、キャンピングカーの魅力を強く感じる

リア常設の二段ベッド
リア常設の二段ベッド

永野氏は登山をしていたそうです。登山の疲労感は強く、訪問先によってはスケジュールの組み方が難しいケースがあるようです。そこで、キャンピングカーがあれば力強いサポートをしてくれる、というのです。例えば、キャンピングカーで前日より宿泊し、充分睡眠時間を確保して、朝早くから頂上を目指せば、疲れも軽減できるうえ安全な登山が楽しめるようです。このように具体的な使い方の提案などを発信していきたいといいます。
「これからはこちらからの発信も積極的に行う予定です。スキーやスノーボード旅行に使っていただくのもいいと思います。お客様のなかにはウェディングフォト用に検討された方や、ご友人の誕生日のサプライズで借りた方もいました。このような非日常の使い方も提案できたらいいですね。」

インタビュー後記

ハイグレードなトイファクトリー製「バーデン」
ハイグレードなトイファクトリー製「バーデン」

イーストウッドキャンプ代表の永野氏は不動産事業など、いろいろな事業を行ってきました。そして今、これまでのビジネスで得たスキルを活かして、レンタルキャンピンングカーをスタートしたのです。
顧客のデータベース化、インターネットを利用した情報の発信など、さまざまな取り組みを行っているのがポイントです。
レンタル車両をハイグレードなバンコンをメインとして、ターゲットユーザーを絞り、そのターゲットに向けて、レベルに合わせた情報を提供するトータルなサービス。これまでになかった、新しいアプローチなのではないでしょうか。
この新しいアプローチにより、クルマ、ユーザーも継続的に利用できるシステムが構築される様を目の当たりにした感覚でした。

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