
大阪府高石市
AROUND JAPAN RV Rental(アラウンド ジャパン アールブイ レンタル) 南大阪営業所
西日本法人営業部 課長 上谷 純也氏
キャンピングカーを活かしたパッケージ旅行の提案ができます。アメリカでのキャンピングカー旅行も手配します。
新しいレンタルキャンピングカー車両が目を引く、AROUND JAPAN RV Rental(アラウンド ジャパン アールブイ レンタル)。大阪を拠点に展開していて、新大阪、梅田、難波などでクルマを借りることができるそうです。
2022年12月に、東京都江東区新木場に東京営業所が新たにオープンしました。
もともと旅行代理店として営業していましたが、2021年から本格的に国内レンタルキャンピングカー業務をスタート。当初は3台だった車両も、今では7台に増えていてこれから更に増えていくとのこと。
旅行代理店の特徴を活かした営業でリピートユーザーも多いとのこと。そこで、AROUND JAPAN RV Rental(アラウンド ジャパン アールブイ レンタル)の上谷純也さんに、その特徴をうかがってきました。
旅行会社が運営するキャンピングカーのレンタルショップ
アメリカのモーターホーム文化が日本にもやってくる

AROUND JAPAN RV Rental(アラウンド ジャパン アールブイ レンタル)はトラベルギャラリーという会社が運営しています。トラベルギャラリーではパッケージ旅行などを扱っていて、海外へのツアーなどを企画しています。
しかし、コロナの影響もあって、海外旅行ができなくなると、国内でのキャンピングカー事業を本格的にスタートすることになったのです。
以前扱っていたツアーでは、アメリカでキャンピングカーをレンタルして旅行することを提案していました。この北米スタイルは現地でも人気の旅行スタイル。その光景を目の当たりにしていた社長が、「日本でもキャンピングカーの旅行が浸透する」と感じ、国内でのレンタルキャンピングカー事業をスタートさせたのでした。
レンタル車両はナッツRVのクレソンジャーニーで統一

事務所の場所は大阪府高石市取石。JR阪和線北信太駅から徒歩で10分の場所です。キャンピングカー5台がガレージの中に保管されていました。
ここで貸し出されることもありますが、新大阪、梅田、難波などでの引き渡しもあるので、この高石市にある南大阪営業所は、クルマのメンテナンス、清掃、準備などのための店舗という位置付けのようです。

お話をうかがったのはスタッフの上谷純也さん。長年、旅行業界に携わってきた、旅行のプロフェッショナルです。
レンタルキャンピングカーとして、AROUND JAPAN RV Rental (アラウンド ジャパン アールブイ レンタル)をスタートさせたのは2021年のことだったそうです。
最初は3台のキャンピングカーを使っていました。すべて、ナッツRVのクレソンジャーニーというクルマ。本格的な装備とコンパクトなボディが決め手となったようです。
「アメリカでレンタルキャンピングカーを使ったツアーを提供していたので、旅行者にとってキャンピングカーに何が必要かを想定することができました。そこで、弊社のキャンピングカーは家庭用エアコンを全車に装備するなど、設備を充実させています。また、国内の運転を考えると、やはりキャブコンであっても全長5m以下のクルマが理想でしたので、クレソンジャーニーが選ばれています」

すべて統一車種ですが、ボディにはラッピングがされていて、各地の観光地の風景でデコレーションされているので、各車に個性があるのも特徴です。
富士山をはじめ、大阪、神戸、東京、北海道などの風景が、リアやサイドに大きくラッピングされていました。
車内レイアウトはリア2段ベッドとダブルベッドの2種類

貸し出し車両はすべてクレソンジャーニーですが、レイアウトに違いがあります。上写真のWタイプは2段ベッド仕様。大人4人がしっかりと就寝できるスペースが確保されています。
2段ベッドの手前にはマルチルームが設置されているので、荷物の収納にも便利なレイアウトになっています。

リアにダブルベッドを常設しているXタイプは、小さなお子さんのいるファミリーに人気のレイアウトです。大きなベッドで川の字になって寝られるのがポイントのようです。
マルチルームはありませんが、その分、ベッド下の収納スペースが広くなっています。また、リアに抜ける開放的な広がりを感じるので、就寝スペースをそれほど必要としない、二人旅のユーザーにちょうどいいのでしょう。
強力なバッテリーシステムエボライトを全車に装備

車内での快適な環境を提供するために、すべてのクルマに「エボライト(EVOLITE)」という急速充電システムが装備されています。
このシステムは、クルマを停車させた状態で一晩エアコンを利用して、翌日に4~6時間走行すればバッテリーが充電され、さらにエアコンが使えるようになるという性能があります。
また、ソーラーパネルを設置しているので、晴れた昼間ではさらに充電速度が増します。

エアコンと電子レンジなどの家電が標準装備されているので、自宅にいるような生活が可能です。また、連泊で利用しても、走行充電ができる行程であれば、電気の残量をそれほど気にすることもありません。
グループで借りて子供たちの休憩施設として利用

エアコンが装備されているなど、充実した設備のおかげで、当初想定していた使い方ではない、意外な利用方法もみられるといいます。
「クルマを24時間で借りるリピートのユーザーがいらっしゃいます。旅行に行くには時間が短いので、聞いてみると、グループでレンタルされているようでした。BBQのグループでのレジャーや集まりの時にキャンピングカーを借りて、子供たちの休憩室として使っているようです」
子供たちはクルマの中で遊んで、大人は外で楽しむ光景が思い浮かびます。大人にとっても監視の目が行き届くので、ひとつの部屋を確保するのは有効かもしれません。
気配りを感じるサービスの数々

アメリカでのレンタルキャンピングカー旅行販売で培ったさまざまなノウハウが、キャンピングカーの車両選びに活かされていました。さらに、国内ユーザーへのサービス向上のための工夫もみられます。
「楽しい旅行をして欲しいので、事故に合わないよう、しっかりとした説明を徹底しています。特にキャンピングカーに乗り慣れていない方が多いので、高さに関しては何度も説明しています」というように、車内にも車高についての注意ラベルが張ってありました。

オーディオはスマホを接続できるタイプがセレクトされていました。普段使い慣れているスマホのナビを利用できるのも便利だし、大きな車両に対応したナビアプリを使えるのも、レンタルキャンピングカーにとっては大切かもしれません。

ポケットWi-Fi の貸し出しサービスもあるそうです。さすが旅行会社ならではのサービス、といえるのではないでしょうか。通信スピードやエリアなど、最適なキャリアを選んで、以前から使っていたポケットWi-Fi だそうです。
旅行会社として旅の楽しみ方を提案できるのが強み

大阪のAROUND JAPAN RV Rental(アラウンド ジャパン アールブイ レンタル)でキャンピングカーを借りたお客さんは、近場で和歌山県や岡山県のレジャースポットへ行く方が多いといいます。4日間の利用などであれば富士山を見に行く、というのもあるそうです。
「純粋にキャンプをする人は少ないかもしれません。やはり、旅行のための利用が多いようです。また、手軽にアウトドアに触れることができるので、自然の多い場所へ行く方もいらっしゃいます」と上谷さん。
数々の旅行者のキャンピングカー利用方法を見てきたこともあり、旅のアイデアも豊富なようです。さらに、旅行会社を活かしたパッケージ旅行の提案などもできるといいます。
「私たちの強みは、旅行会社をしているので、国家資格の旅行業務取扱管理者としてパッケージ旅行を提案できるところにあります。旅館を利用しながらキャンピングカーの利用や、将来的にはフェリー会社と提携したパッケージ旅行なども提供できたら、と考えています」
アメリカのキャンピングカー文化を知り、国内での旅に必要なキャンピングカーを用意し、さらに、旅行会社としての旅をパッケージで提案するAROUND JAPAN RV Rental(アラウンド ジャパン アールブイ レンタル)でした。同社の発信する、新たなキャンピングカーの旅に期待大です。