ライトキャブコンはベース車両の一部が廃止され、ラインナップが減少しています。その中2023年5月にプレシャス・モストRV よりトヨタタウンエースをベースにしたヴィーナスがリリースされました。この新型車をラインナップに加えたLots旅する車 イーアス高尾店でレンタルしました。クルマの性能や装備を山梨県笛吹市周辺の名所、名産、グルメを交えながらご案内いたします。
目次
大型商業施設のアウトドア用品販売店でレンタル
ヴィーナスを借りるため、JR、京王高尾駅から徒歩でも行けるキャンピングカーレンタルのLots旅する車 イーアス高尾店を訪れました。店舗でアウトドア用品を購入できるほか、ショッピングモールのイーアス高尾にあるので食材は施設内のスーパーで調達し、手ぶらでキャンピングカーの旅を楽しむことができます。
出発前に、安全運転の説明や装備されている電装品(エアコンや電子レンジなど)の使用方法、ベッドの展開方法などのレクチャーを受けてから出発です。
中央高速を八王子から談合坂SA(山梨県)を経由して笛吹八代スマートICへ
中央高速を使って山梨方面に向かいます。ヴィーナスのベース車はタウンエースですが、ハンドルの位置が乗用車に近いのでクルマを乗り換えても違和感がありません。コンパクトなボディは見切りがよく、駐車場や細い道幅でもスムーズに運転できます。
登り坂が始まる八王子ICから談合坂SAに向かう行程はさすがに1,500ccのエンジンとキャブコンのシェル重量で平地のようにはいきません。ここはあせらず登坂車線を利用しながらのんびり進みます。
笹子トンネルを越えると、今度は下り坂の連続となります。ライトキャブコンとは言え、キャンピングカーは重量があるのでフットブレーキの多用は禁物です。できるだけエンジンブレーキを使いながら運転をしました。
山梨名物のほうとうで腹ごしらえ
中央高速を笛吹八代スマートICで下りて、近隣にあるほうとうの名店でランチをいただきました。味噌ベースに平たいうどんにかぼちゃが煮込まれておりボリューム満点です。
山梨の銘菓「信玄餅」の工場見学
山梨の銘菓である信玄餅は、桔梗屋が製造元です。工場見学をしましたが広域で流通している商品なのに最終工程の包装は工員による手作業にはおどろきです。直売の売店では信玄餅が詰め放題のサービスもありますが、大人気のため整理券は平日でも朝の7:50には終了していました。
工場内の喫茶コーナーで、信玄餅と信玄棒が合体したアイスクリームを食後のデザートとして楽しみました。
甲斐一宮の浅間(あさま)神社にお参り
富士山を囲む山梨県と静岡県には多くの浅間(あさま、せんげん)神社が建立されています。古くから富士山信仰のため両県及び全国にも存在しています。笛吹市の浅間神社は甲斐一宮として歴史ある神社です。旅の安全を祈願してきました。
武田信玄公の治水事業のなごりが今も見ることができます
笛吹川沿いには武田信玄公の治世に設置された、治水事業対策の聖牛を今でも見ることができます。戦国時代からの歴史的遺産が今でも継続して残っているのは驚きです。
車中泊地近隣の温泉で汗を流しました
宿泊地のRVパーク近くの温泉施設「なごみの湯」で汗を流し、そのあと近隣の飲食店で夕食をとりました。
RVパークN*BASEで車中泊
街の中心にあるRVパークN*BASEは、10台ほどが車中泊できます。RVパークはキャンピングカーのための施設なので車庫入れもスムーズです。このRVパークでは車外でテーブルや椅子の展開ができます。BBQなど火を使った料理(直火は不可)も楽しめるので、キャンプ場のように外でもくつろげるRVパークです。
今回レンタルしたヴィーナスはコンパクトながら家庭用エアコンを備えており、夏場でも快適に過ごせます。RVパークを選んだのは外部電源に接続してエアコンなど快適装備を使うためです。早速外部電源を接続して使用の準備をしました。
夜の外気は25℃以上の熱帯夜でエアコンを試すにはよい気温です。エアコンをつけると早速冷えてきます。2段ベッドやバンクベッドの上段は暑く、下段は冷えていて温度差が気になりました。冷たい空気は下に降りるという原理を思い出し、エアコンの吹き出し口を水平に向けて室内上部を冷やしました。しばらくすると室内全体が冷えて快適に休めました。
状況によりベンチレーター(換気ファン)を使えば、室内の温度調整は年間を通じて万全です。
富士山の絶景を求めて
笛吹市及び甲府盆地は富士山とは近いものの、盆地の山並みに阻まれて富士山全景を拝むことが難しい場所です。富士山見学の新スポットとしてFUJIYAMAツインテラスができたため、河口湖方面の山道を経由して向かいました。つづら折りの登り坂は小排気量のキャンピングカーにはきつい道です。後続車に道を譲りながら安全運転を心掛けました。
FUJIYAMAツインテラスへは、途中で専用バスに乗り換えて現地に向かいます。バスの終点から徒歩約10分で山頂に到着し、河口湖越しの雄大な富士山を見ることができます。左右均等な傾斜で美しい富士の景観はいつまでも飽きない絶景です。但し、帰りのバスの時間制約があるので、約15分の滞在で次の訪問先に向かいます。
リニアモーターカーを見学
山道を下りた場所にリニアモーターカーの試験走行が見える公園があります。トンネルからわずかに地上へ出た場所で見ることができます。手前のトンネルの先には山梨県の駅が建設予定であるようです。周囲はブドウや桃の畑ですが、数年先には主要駅甲府のような繁華街になりそうです。
上から見るとリニアモーターカーの先頭車両とキャブコンのバンクヘッドの部分の形状が似ていることに気づきました。
この季節のスイーツをいただきました
山梨は豊富なフルーツが収穫できます。次に訪れた場所は笛吹川フルーツ公園です。山道を登り山頂の公園に向かいます。目当ては季節のスイーツである桃のパフェです。大きな桃1個以上が使われているこの時期だけの贅沢な味わいです。
帰りは下り坂になるので、エンジンブレーキを積極的に利用して安全な速度でコーナーを下ります。キャブコンは重心が高いため、コーナー手前では充分な減速をしながらクルマの挙動を予測してハンドル操作を行い、安全かつスムーズな運転をしたいものです。
帰りは時間の余裕をもって
ヴィーナスをレンタルした旅の予定が全て終わり少し早めに帰路につきました。山道などを何度か往復してクルマにも慣れてきましたが、クルマに慣れたこの時間帯が最も危険です。スピードを出さぬよう余裕をもって安全運転で高尾のショップに向かいました。
コンパクトボディのヴィーナス。キャンピングカー初心者でも運転しやすく、エアコンや電子レンジなどの快適装備が付いているのもお薦めです。今回のレポートでは小排気量のキャンピングカーには厳しい山道も通りましたが、スピードを求めない走り方も大事です。 レンタルでの利用を考慮し、上部収納を無くしてリビングの空間を広くした設計など、ファミリーや友達と気軽に借りて、快適な時間が過ごせるキャンピングカーでした。