神奈川県藤沢市
KP Camper 湘南店
代表 土屋 貴洋氏
キャンピングカーでいつまでも忘れない旅の思い出作りをサポートしているショップです。
代表ご自身の幼少期の思い出として、休みになるとキャンピングカーで全国各地いろいろな場所に行き、楽しい思い出を鮮明に覚えているようです。多くの人にも体験してもらうためレンタルキャンピングカーをスタートさせました。ショップ運営について代表の土屋氏に聞いてきました。
キャンピングカーで心に残る思い出を作ってほしい
キャンピングカーレンタルをはじめたきっかけを教えてください。
神奈川県湘南エリアの景勝で有名な地江の島のすぐ近く、潮風が漂う住宅地の中にキャンピングカーレンタルの「KP CAMPER 湘南店」があります。
ショップの名前には「Keep playing(いつまでも忘れない心に残る思い出をキャンピングカーを通じて提供いたします)」という思いが込められているそうです。
自動車修理の会社をバックボーンに、キャンピングカーレンタル事業をスタートさせたのは、代表の土屋貴洋氏。幼い頃の経験がレンタルキャンピングカーを始めるきっかけとなりました。
「小学生の頃、キャンピングカーが家にやってきました。休みになると全国各地いろいろな場所に行ったのを、今でも鮮明に覚えています。そんな心に残る思い出を多くの人に体験してもらいたいのでレンタルキャンピングカーをスタートさせました」
自身の体験を多くの人に体験してほしい。そんな、その思いがショップの名前にも込められたのです。現在、藤沢鵠沼海岸の自宅前の駐車場には、キャンピングカーが3台並べられ、たくさんの人がキャンピングカーを体験するきっかけを提供しています。
母体となった自動車修理会社のなかでも、新しい事業を検討していたことも、レンタル事業スタートを後押ししたといいます。また、クルマ整備の環境も整っていたので、キャンピングカーの整備が自分たちでできることも、大きなポイントだったそうです。
柔軟なサービスでキャンピングカー利用者の利便性を向上
店舗が自宅に併設されているので、キャンピングカーのレンタルでも融通が効くことが多いようです。営業時間は決まっていますが、ある程度であれば、調整してくれるというのです。
例えば、朝6時に出発したいお客さまがいたとしたら、営業時間外であっても対応することも可能だとか。ある程度の時間的な調整が可能なので、利用者のライフスタイルに合わせてくれるのは便利です。
ショップの特徴として、もう一つ挙げられるのが、すべてのキャンピングカーがペットOKということ。特別料金も設定されていなくて、ペット利用に対応しているのです。
これは、土屋氏の母親がブリーダーをしていることも関連しているようで、ペットにも快適なキャンピングカーライフが提供されることになりました。
ペット利用時はケージ利用なども指定していなくて、自由なスタイルで利用できます。ペットオーナーにとってはうれしいサービスかもしれません。
おかげで、実際の利用者をみてみても、半数近くがペットとの利用をしているそうです。
ペット利用が多いと、車内の状態を気にする人もいるのですが、KP Camper 湘南店のキャンピングカー車内はとてもきれいでした。ペットの匂いを感じることもありません。車内のクリーニングも徹底していることが分かります。
アウトドアレジャーで使ってほしいキャンピングカーをラインアップ
レンタルしているキャンピングカーは3台。すべてキャブコンで、カムロードベースのクレソンジャーニーが2台、ボンゴベースのアミティが1台、というラインアップです。
当初はカムロードベースのキャブコンだけだったそうですが、「少し大きい」「運転が不安」などのお客さまの声を聞いて、コンパクトなアミティを1台準備したといいます。
サーファーでもある土屋氏の友人が借りることもあり、サーフィンやスノーボードでの利用が多いそうです。
友人、そして多くのユーザーにキャンピングカーを使ったレジャーを楽しんでほしい、という気持ちもあって、アウトドアレジャーでも活躍できる仕様が選ばれています。
いい波を求めるサーファーは四国などの遠方に行くことも多いので、クルマの走行性も気にしているのです。
そこで、コンパクトなアミティには珍しいダブルタイヤ仕様が用意され、遠出でも運転しやすい走行安定性を向上。クレソンジャーニーには雪道でも安心の4WD仕様が投入されました。
大きなキャンピングカーからコンパクトなモデルまで、サイズ的なバリエーションも取り揃え、クルマの仕様についても、海・山で利用できる機能性の高いキャンピングカーが意識されているのです。
しっかりとした説明で旅先での不安を払拭
KP Camper 湘南店では、これまでに大きな事故が起きたことがないそうです。事前の説明をしっかりとすることで、運転、設備の使い方などについて、借りた人が不安を感じないように気を付けているといいます。
また、ショップから大通りまでの道が住宅街なので、少しずつキャンピングカーの運転に慣れながら、大きな道に出られることが、ちょっとした教習コースになっているとも。住宅街にあることが、かえって利用者の不安を少なくしているのかもしれません。
家庭用エアコン搭載のモデルもあるので、電気の操作方法についても、事前の説明がしっかりと行われます。実際に利用者に操作をしてもらって、キャンピングカーの電源について、理解してもらいバッテリー上がりなどを未然に防いでいるといいます。
レンタルキャンピングカーを気軽に利用してほしい
「夏場は電源のとれる施設を利用して、快適な旅を味わってもらえればと思います。レンタカーなので、もっと気楽に使ってもらいたい、という気持ちもあります」という土屋氏。
多くの人にキャンピングカーの利便性を感じてほしい、と考えているのです。大きなクルマといって身構えることもなく、気軽にキャンピングカーを運転して、そして、その先にある楽しさを提供したい、という思いが強く伝わってきました。
遊びをコーディネートできるレンタルキャンピングカー
「乗っていて、こんなにワクワクできるクルマは少ないと思います。だからこそ、まだキャンピングカーのことをあまり知らない初心者の方との接点を増やしていきたいとも考えています。そのためには、キャンピングカーの使い方を伝えるだけでなく、遊び方の提案ができるところまで行きたい」と今後の展望を語ってくれました。
将来的には、遊びをコーディネートすることで、キャンピングカーをツールとしたこれまでにない体験を提供し、自身の思い出にも残るすばらしい体験を多くのユーザーに味わってほしい、と考えているのです。
インタビュー後記
海や山へとキャンピングカーが活動する範囲が広く車種設定もそれに応じた対応がなされており、季節を問わず安心してレンタルができるショップです。そのショップ運営の根底には代表の土屋氏の幼少期の楽しい思い出がレンタルショップとして具現化しており、利用者への温かい思いや配慮が伝わる店舗です。