神奈川県藤沢市
wonderwall 湘南本店
代表 Tackle(タックル)氏
借りる人とのコミュニケーションを一番大切にしています
レンタルキャンピングカーを借りる時、どのような事業者であるかが気になります。しかし、もし有名なYouTuberがキャンピングカーを貸してくれるのであれば、そんな不安も薄れるはずです。
今回取材にうかがったショップwonderwallの代表はYouTuberのTackleさん。キャンピングカーTVというチャンネルを運営していて、レンタルキャンピングカーの事業も行なっています。
普段、インターネットで見かける人がキャンピングカー貸し出しの対応をしてくれるので、借りる人にとっても、安心してキャンピングカーを利用できるのがポイント。
今回はそんなYouTuberのTackleさんが運営するレンタルキャンピングカーショップwonderwallをリポートします。
キャンピングカーの楽しさを多くの人に伝えたい
キャンピングカーレンタルをはじめたきっかけを教えて下さい
Tackleさんがレンタルキャンピングカーの事業を始めたのは2017年。キャンピングカーは高価なイメージが強く、自分が関わるとは想像もしていなかったそうです。たまたま、友人からキャンピングカーを貸してもらい、旅行に出かけたことが大きな転機となりました。
その初めてのキャンピングカー旅は忘れられない思い出となりました。そのままクルマの中で寝られるし、とにかく、楽しい思い出しか残っていなかったそうです。こんなに楽しいキャンピングカーなので、他の人にも利用してもらって、思い出を作ってほしい。
そう考えている時、友人の協力もあって、キャンピングカーのレンタル事業を始めることになったそうです。
同時に自分がキャンピングカーの事をもっと知るために、YouTubeを始めました。「キャンピングカーを貸し出す際、装備などについてしっかりと理解していなければいけない」という思いが強く、であれば、YouTubeで情報を発信するとともに、自分もしっかりと知識を得ようと考えたのでした。
「キャンピングカーを貸し出すだけのレンタカー屋にはなりたくない」
自分の経験からも「キャンピングカーは人生を豊かにする」というTackleさん。だからこそ「キャンピングカーを貸し出すだけのレンタカー屋ではいけない」という。そのためにYouTubeでの発信も行なっているのだ。
貸し出しの際も気にしていることがある。それは、借りる人と仲良くなる事。事前の連絡はもちろんのこと、湘南店ではTackleさん本人が貸し出し手続きを行なって、しっかりと会話をする事を心がけているという。
これまで学んできたキャンピングカーの知識があるので、いろいろな質問をしてほしいとも。このように借りる人とのコミュニケーションをwonderwallが一番大切にしていることがよく分かる。
レンタルキャンピングカーのバリエーションを揃える
wonderwall 湘南店のレンタル車両は、クレソンボヤージュ、マッシュ、スウィング。キャブコン、コンパクトキャブコン、バンコンといった、各バリエーションがそろっています。当初は2台のキャブコンからスタートしましたが、その後、車両を増やしていきました。
お客さんの色々な用途に合わせて、クルマが選べるようになっているそうです。お客さんはファミリーの方が多く、アクティブな湘南のカスタマーにも人気。地元のプロサーファーがサーフトリップのためにキャンピングカーを借りることもあるそうです。
アクティブなユーザーが多いと、クルマの中が汚れてしまいそうですが、キャンピングカーのクリーニングには特に気を使っているといいます。しっかりと清掃することをモットーにしていて、レンタル車両の内部はどのキャンピングカーもとてもきれいな状態でした。
このような、Tackleさんのコミュニケーション能力やしっかりとした管理によって、リピーターも多いといいます。YouTubeを見て遠方から来るお客さんもいるのですが、やはり、多くのお客さんがきれいな車両でキャンピングカーの楽しさを経験し、リピートするパターンが多いのでしょう。
いろいろな人にキャンピングカーを体験してほしい
キャンピングカーを借りる人はいろいろな方がいるそうです。旅行に使う人はもちろんですが、面白い使い方をする人もいるといいます。
以前、大学の吹奏楽部が演奏会の時にキャンピングカーをレンタルしていたそうです。最初はなぜ部活で使うのか理由が分からなかったのですが、キャンピングカーの積載力を活用して大きな楽器を積み込むのに利用していたそうです。
wonderwallでは大学生でもキャンピングカーを借りれるのが特徴ともいえるでしょう。しかし、若い人に対しては、事前にキャンピングカーの見学をお願いしているといいます。しっかりと、クルマの説明をして、リスクなどを理解してもらっているそうです。
若い人へのキャンピングカーレンタルを制限している業者も多いなか、wonderwallでは、あえてその制限をしていないようです。それはTackleさんがレンタル事業を始めた時の思いが反映されているといってもいいでしょう。
wonderwallという社名は、「新しいワクワク(wonder)に挑戦する時にある勇気の壁(wall)を超え、お客様に素敵な時間を過ごしてもらいたい」という意味が込められています。
誰もがそのワクワクに挑戦して、キャンピングカーの楽しさを経験してほしい、という強い思いがあるからこそ、大学生であっても、誰もがキャンピングカーをレンタルできる環境を提供しているのです。
そんなTackleさんは「とにかくキャンピングカーを体験してほしい」といいます。そのためにも、店舗を増やすことを目標にしているといいます。26歳の時にこの事業を始めたこともあり、創業10年を迎える37歳になるまでは、全国各地に店舗を広めたいと考えているそうです。
インタビュー後記
キャンピングカーの楽しさを経験して、その思いをみんなに知ってほしい、とキャンピングカーレンタルを始めたTackleさん。若い世代であっても、挑戦することを後押ししようとする姿勢を感じるショップでした。
全国展開を目指しているという事もあり、多くのユーザーがwonderwallでキャンピングカーをレンタルする機会も徐々に増えていくことでしょう。今後の展開が楽しみな存在です。